上手に扱うためには

上手に扱うためには


正しい知識を学ぶ

患者のデータを始めとした、医療を提供するにあたって重要な情報を管理する電子カルテを上手に扱うために押さえておきたいポイントを紹介していきます。どのような理解を持って電子カルテと付き合っていけばいいのでしょうか。

セキュリティに関する知識

まずは、セキュリティについて学ぶことが大事です。電子カルテに登録されているデータは他人から見えないように管理されるべき秘匿性の高いものばかりです。また、データを扱う人はいつでも正確なデータを確認できるようにしなければなりません。そこで重要なのがセキュリティの知識です。いつだれがどのデータにアクセスするのかという点において、利用する人間をどのように判断し、参照すべきデータがどのように選ばれるのか、といった概念をまずは理解しておきましょう。
そのうえで、基本的な仕組みや使い方を学んでいきます。規模の大きい病院の電子カルテは各部門のシステムと複雑に連携していますが、患者のデータを参照するために必要なのが患者のIDである点はどの部門も変わりません。データの新旧に関わらず、IDをもとにデータを呼び出します。また、データを登録する人物や日時についてもIDで管理されます。紙カルテは内容の書き換えが禁止されていますが、これは電子カルテも同様です。入力時に間違ったところを修正することはできますが、登録が完了した後はデータを書き換えられませんので覚えておきましょう。

電子カルテのスキルが重要になる

電子カルテを提供している企業は複数あり、その中で独自の電子カルテシステムを導入している病院もあります。そのため、細かい利用方法については職場ごとに違い、働き始めてから学ぶことになります。しかし、上述で説明したところのセキュリティに関する基本的な仕組みは変わらないので事前に理解しておくべきです。電子カルテは基本的にPCで管理されますので、PCスキルを鍛えておく必要があります。加えて、スマホと連携している場合はスマホの扱いにも慣れる必要があります。
そもそものところで言えば、電子カルテに書かれている医療的な内容を理解できなければ意味がないので、医療的な知識を学んでいくことも当然ながら必要です。看護師は人手不足のため転職自体はしやすい状況ですが、電子カルテのスキルがあるかどうかで職場の評価が大きく変わるかもしれません。導入率は現状そこまで高くありませんが、これから導入が積極的に進められていくことが予測されますので、いまのうちに最低限のことは学んでおきましょう。

【 医療現場のIT化を考える 】

患者の情報をデータで管理する電子カルテの導入が医療現場で進んでいます。スマホと連携したシステムも開発されるなど、IT化が進む医療現場において役立つ知識を紹介していきます。【当サイト連絡先】