電子カルテの現状について

電子カルテの現状について

電子カルテのこれからを考えるにあたって、まずは現状を知るところからはじめましょう。大前提の知識として、まずは電子カルテとはなにかについて紹介していきます。そのうえで、電子カルテを医療現場に導入するメリットについてみていきましょう。電子カルテ導入により業務効率化などのメリットを得られますが、実は日本の電子カルテ普及率はそこまで高くありません。その理由についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

  • そもそも電子カルテとはなにか

    まずは、そもそも電子カルテとはなにかについて理解していきましょう。電子カルテは、これまで紙のカルテに記載していた情報をデータとして記入・管理を可能としたシステムです。データベース上で患者の情報を扱えるので、紙のカルテよりも効率的な運用が可能です。電子カルテには3大原則が設けられており、それは「真正性」「見読性」「保存性」です。日本では規模の大きい病院への普及は進んでいますが、まだ導入していない医療施設も多いです。

  • 電子カルテ導入のメリット

    電子カルテの導入によって、医療現場にはどのようなメリットがあるのでしょうか。大きなメリットとしてまず挙げられるのは、業務効率が大幅に上がる点です。予約や受付業務、会計時間、患者の待ち時間削減、文章作成など、あらゆる場面において効果を発揮します。また、今まで施設のスペースを圧迫していたカルテの保管スペースが一気に空きます。リアルタイムで運用可能なので、必要な情報をすぐに確認できます。そのため、余計なストレスがありません。

  • なかなか普及していない?

    電子カルテの普及率について紹介していきます。徐々に普及は進んできているものの、まだまだ十分とは言い難い状況です。電子カルテに求められる機能は医療施設の規模によって異なります。大きい病院であれば多くのシステムが必要になりますし、小規模なクリニックであれば限られた機能で十分です。そして、システムの充実度によって導入コストは変動します。その結果、大きな病院と小規模なクリニックの間に位置する中小規模の病院がなかなか普及しづらい状況となっています。

  • 一方でデメリットもある

    電子カルテの導入により多くのメリットを得られる一方で、考えられるデメリットについても理解しておく必要があります。まず、PCで管理するので、停電があった際に機能しなくなる点です。また、電子機器なので故障のリスクについても考えておかなければなりません。また、操作する医師がキーボード入力に慣れていない場合は苦戦するでしょう。導入の際にかかるコストも、病院の規模やシステムの内容によってはデメリットとなり得ます。

【 医療現場のIT化を考える 】

患者の情報をデータで管理する電子カルテの導入が医療現場で進んでいます。スマホと連携したシステムも開発されるなど、IT化が進む医療現場において役立つ知識を紹介していきます。【当サイト連絡先】